Audi A3の全車速対応型のレーダークルーズコントロール(レーダークルコン)、便利に使っています。先日も大阪までクルマで行ってきましたが、新東名高速とレーダークルーズコントロールのコンビネーションは疲れ知らずですね。

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ただ、ある程度の速度で走っているときはいいんですが、少し渋滞気味の速度になると制御の限界が見え隠れします。というのも、人間の運転で渋滞に巻き込まれた場合、自分の前にいる1台ではなく、そのさらに前まで見て加減速をしているはずです。これはおそらく自分の後ろの人も同じで、自分の後ろの人は、私だけではなく私の前を見て加減速しているはず。その結果、車間距離は一定ではなくなりますが、アクセルやブレーキをパタパタさせない、滑らかな運転方法になります。前後G変化が小さいので、乗っていて疲れが少ないです。

しかしレーダークルーズコントロールは単純に前の1台だけを見て速度制御しますので、「もうちょっと近づくことを許容すればブレーキを踏まずに済む」ような場合でもブレーキを踏みますし、「そんなに焦って加速したってすぐ先の赤信号でみんな団子になっている」ような場合でも車間が空けばガンガン加速してゆきます。

これが自分の疲労に繋がるのはもちろんですが、自分の後ろの人にも相当ストレスになるのではないかと思っています。というのも、複数車線の道路が渋滞しているときにレーダークルーズコントロールを使うと、かなり高い確率で後ろのクルマが車線変更して私を追い抜いていくんですね。あれ、かなりイライラしてるんじゃいないかなぁと思っています。

AT車の中にMT車が1台混じっていても加減速の挙動が違うのでイラッとしたりヒヤッとしたりすることがありますが、それと理屈は同じですね。MT車は歴史がありますけど、レーダークルコンは歴史も浅いですし、メーカーによって制御アルゴリズムが違うので、挙動が違うことについて周囲の承認は得にくいですよね。