今年初のモノレビューはこれ。
3年使ったSony Walkman NW-F885を手放して、やはりSony WalkmanのNW-A35を購入しました。

NW-F885、音質的には満足していましたが、やはりアンドロイド端末ゆえの欠点…バックグラウンド処理が多すぎて操作に対するレスポンスが均一でなかったり、また、スタンバイ電力が高すぎてきちんとシャットダウンしないと使っていなくてもバッテリーが数日でなくなってしまうという欠点がありました。もう3年も経てばいろいろ進化しているだろうと、期待をしての購入。やはりウオークマンはソニーの独自OS搭載モデルがいいですね。




色は私にしては珍しいシナバーレッドを選択。
こっちの人が黒でこっちの人が緑だったら、赤にするしかないじゃない!

まぁ、たまには冒険する色もいいものです。そんなに表に出して使うものでもないので、カバンの中で見つけやすい色という意味ではいいかも知れません。ツマが使うわけではありませんがツマにも「いい色ね」と好評でした、ただ、表面のざらつき感はもう少し少なめの方が好みだったかな。

ヘッドホン非同梱、メモリはミニマムの16GBモデルですが、今のところmicroSDは刺していません。ハイレゾ含めてライブラリを全部入れるのがいいのか、最近よく聴く曲だけ入れるのがいいのか、検索容易性などを考慮して自分でも結論が出ていませんが、今のところは最近の曲だけ入れるようにしています。




操作系は曲をさほど入れていない状態で、本体ソフトウエアも改善版のVer1.02が入っている状態ですが、機敏ではありませんが不満が出るほどもっさりでもない感じ。

相変わらず再生画面でのコンテクストメニューが画面上に遊びがあってスクロールが必要な点だけ納得できないですが、他はいろいろよく練られていて、小画面のタッチパネル機としてはよくできていると思います。

ベーシックなところですが、音量調整の細かさもさすが音響メーカー・iPhoneの雑な段数の音量調整とは違います。(再生機器をワイヤレス接続すると雑な段数になってしまいますが…)

WMポートのキャップはあっという間に紛失しそうですが、それを見越してか、2個付いていました。2個付けるくらいなら落とさない工夫をしようよ…。




昔のウオークマンには搭載されていなかった「DCフェーズリニアライザー」は面白いですね。これはアナログアンプで原理的に生じる「超低域の位相が早いほうにずれる」現象を意図的に生み出すことで、アナログアンプを前提として音作りしたソースでの再現性の向上を目指すものです。上位機種だとこのDCフェーズリニアライザーの効果を何段階かに切り替えられるようなのですが、本機では1段階のみ。効果は曲のジャンルによってはとても分かりにくく、そういう意味でもマニアックですね。そもそもそのソースがアナログアンプ前提で音作りされているかどうかなんて知る由もないし(笑。実際は聴感上の好みで使うことになるでしょうか。

ただ、「DCフェーズリニアライザー」って名前はどういう意味なのでしょうか。一般的なアナログアンプでカットされるDC成分ですが、それに近い超低周波帯域?の位相(フェーズ)を、リニアライズ(直線化)って、意味が分かりません。非線形のものを線形にするのを「リニアライズ」という解釈だと思っていましたが…。(詳しい方教えてプリーズ)




音質については何ら不満はありません。手持ちのMDR-1000Xともハイレゾ相当で送れるLDACにも対応しています。MDR-1000Xを購入していなかったらこのウオークマンはここまで欲しくなかったかも知れません。iPhoneからBluetooth再生してもMDR-1000Xの方で勝手にハイレゾ相当にアプスケーリングしてくれますが、やはり送り出し側からハイレゾ相当で出せる環境も欲しいじゃないですか。

バッテリーは明らかにAndroid搭載モデルより長持ちします。ただ、この独自OS搭載モデルでも謎なのですが、どうして自動電源OFFって相変わらず搭載されないのでしょうか。スリープモードにして一定日数経過すると完全電源OFFになってくれると非常に助かるのですが。たまにですが、完全電源オフを忘れると1日でバッテリー切れになってることがあるんですよねぇ。(カバンの中でキーが押されてるのかしらん? 側面にホールドボタンはありますが、物理キーには効かないというね…)